私は生まれも育ちも地方の住宅地に住んでいます。 交通は車がほとんどですし、街も歩いている人はあまりみかけません。
そんな私ですが、 大学生の4年間と社会人の2年間、 都市部で暮らしていたことがありました。 都会に来て最初の日は、 12両編成の普通列車を特急列車と勘違いして何本も見送った後、 これは普通列車だと気づいて勇気を振り絞って乗車したり、 ターミナル駅の駅前の人の多さに 「今日はおまつりがあるんだ」 と出店を探し回ったりなど、 “上京あるある”はたくさんありますが、 今日はこのくらいにしておきます。
都会の生活には数ヶ月で慣れたのですが、 住んでいる間、ずっと気になることがありました。 それが、 「やたらと人に道を聞かれる」 ということです。 駅の構内を歩いていると、 「○○駅に行きたいけれど、どこに行けばいいですか?」 「東急ハンズはどこかわかりますか」 など、1日1回は最低でも聞かれたのです。
1番印象に残っているのが、 人でにぎわっている通りで、 ベンチに座っていたときのことです。 70代くらいの女性が通りの向こう側を歩いていたのですが、 人混みをかき分けてこちらの方に歩いてきます。 そして、 「○○ってお店知りませんか?」 と私にお店の場所を訪ねてくるのです。 田舎から出てきて数ヶ月の私に分かるわけもなく、 「すみません、この辺りの地理詳しくなくて分からないです」 と言うと、そのおばあさんはトボトボと去っていきました。 そんな何十年前のことを今でも思い出して 「悪いことをしてしまったかなあ」 と謎な罪悪感が襲ってくることがあります。
困ってる人が寄ってくるという性質は、 こんなところにもあらわれるのだと思っています。

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